GUIを用いてOSインストールをした際にIPアドレス設定指定をし忘れる事が多いので、
インストール後のIPアドレス確認・設定方法を備忘録的に残しておく。
前提
記載した内容を確認した環境は以下
- Rocky Linux release 9.4
- Ubuntu 24.04.1 LTS
利用するコマンド
インターフェースのIPアドレス情報は「ip」コマンドを用いて確認が可能。
本記事のお題でもある、IPアドレス確認においてはオブジェクトにaddressを指定する。
ip [ OPTIONS ] OBJECT { COMMAND | help }
IPアドレスの指定は「nmcli」コマンドを用いて設定が可能。
従来ifcfgファイルを編集することで変更ができたがコマンドを用いた変更になった。
nmcli [OPTIONS] OBJECT { COMMAND | help }
IPアドレスの確認
ip address show
ip address show dev ens18
「dev xxx」でデバイス指定も可能。
接続プロファイル名の確認
ここからは「nmcli」コマンドを用いてデバイスに紐づけられているプロファイル名を確認し、インターフェースで設定されているパラメータを確認していく。
デバイス情報の確認
nmcli device show ens18
[root@localhost ~]# nmcli device show ens18
GENERAL.DEVICE: ens18
GENERAL.TYPE: ethernet
・・・
IP4.ADDRESS[1]: 192.168.1.xxx/24
IP4.GATEWAY: 192.168.1.1
IP4.ROUTE[1]: dst = 192.168.1.0/24, nh = 0.0.0.0, mt = 100
IP4.ROUTE[2]: dst = 0.0.0.0/0, nh = 192.168.1.1, mt = 100
IP4.DNS[1]: xxx.xxx.xxx.xxx
IP4.DNS[2]: xxx.xxx.xxx.xxx
・・・
インターフェースに紐づけられている接続プロファイル名を確認する
nmcli device status
[root@localhost ~]# nmcli device status
DEVICE TYPE STATE CONNECTION
ens18 ethernet 接続済み ens18
lo loopback 接続済み (外部) lo
※接続プロファイル名が「ens18」
手元で確認したUbuntu24では接続プロファイル名がインターフェース名と異なっていた。
user@ubuntu24:~$ sudo nmcli device status
DEVICE TYPE STATE CONNECTION
ens18 ethernet 接続済み netplan-ens18
lo loopback 接続済み (外部) lo※接続プロファイル名が「netplan-ens18」
プロファイルの設定内容を確認する
プロファイルで指定されているインターフェースの各種パラメータを表示。
nmcli connection show <接続プロファイル名>
nmcli -f ipv4 connection show <接続プロファイル名>
「-f ipv4」のようにfields指定をすることで特定のパラメータのみ表示可能。
[root@localhost ~]# nmcli -f ipv4 connection show ens18
ipv4.method: auto
ipv4.dns: —
・・・
ipv4.addresses: —
ipv4.gateway: —
ipv4.methodは「DHCP割り当て:auto」「固定:manual」で判断できる。
ipv4.methodがauto、つまりDHCP割り当ての場合は
IPアドレスの割り当てを行った後に、固定指定へ切り替えないとエラーが発生する。
IPアドレスの割り当て
nmcli connection mod <接続プロファイル名> ipv4.addresses <IPアドレス>
DHCPから固定指定への切り替え
nmcli connection mod <接続プロファイル名> ipv4.method manual
[root@localhost ~]# nmcli connection mod ens18 ipv4.method manual
エラー: 接続 ‘ens18’ の変更に失敗しました: ipv4.method: method ‘manual’ requires at least an address or a route
[root@localhost ~]# nmcli connection mod ens18 ipv4.addresses 192.168.1.xxx/24
[root@localhost ~]# nmcli connection mod ens18 ipv4.method manualIPアドレス割り当ての前にDHCP→固定を行おうとして怒られた
ゲートウェイの指定を行う
nmcli connection mod <接続プロファイル名> ipv4.gateway <ゲートウェイのIPアドレス>
DNSの指定を行う
nmcli connection mod <接続プロファイル名> ipv4.dns <DNSのIPアドレス>
プラマイリ、セカンダリの2つの指定をしたい場合は”括りと半角スペースで複数指定可能。
nmcli connection mod <接続プロファイル名> ipv4.dns “<アドレス1> <アドレス2>”
設定変更後のパラメータを確認する
[root@localhost ~]# nmcli -f ipv4 connection show ens18
ipv4.method: manual
ipv4.dns: 192.168.1.xxx,192.168.1.xxx
ipv4.dns-search: —
ipv4.dns-options: —
ipv4.dns-priority: 0
ipv4.addresses: 192.168.1.xxx/24
ipv4.gateway: 192.168.1.1
設定、確認が終わったらインターフェースをupする/しなおす。
nmcli connection up <接続プロファイル名>
以上。
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